チー牛がぼっちでFUJI ROCK FESTIVAL '22 行ってきたよ(1/3)


カイワレです。




フジロックですよ。


2019年、豪雨に打たれて震えながらSIAを観た、あれから3年。


一昨年2020は中止。


昨年2021は縮小で開催、しかしワクチン1回目接種が間に合わず参加断念。


2017年から毎年3日間フル参戦していたのに、急に二度もフジロックに行けなかった。


フジロックの3日間は、私にとってもはや三が日、年末年始になっているんですよ。


それが無かったと。


つまり、2019年から私の新年は明けないままだったわけですね。


永久とも思える「2019」を過ごし続けて。


やっと……





あけましておめでとうございます!

テン……テケテケテケテン……(春の海が流れ出す





待ちに待ってましたよ、謹賀新年ですよ、ええ。


ワクチンも3回接種しました、直前の抗原検査も陰性、消毒用品もしっかり準備して、完璧な体勢でこのめでたいゲートをくぐりました。


そんな私のフジロック'22を備忘録も兼ねてレポートに残そうと思います。

陽キャパリピブログにはなりませんから安心してください、チー牛がぼっちでフジロックに行っただけですから。





FUJI ROCK FESTIVAL '22 初日7/29》



さて、7/28木曜の仕事を定時で切り上げると同時に、全速力で苗場に向かう私です。

車で113号線をぶっとばして、新潟駅前で前泊。

翌朝新潟発の始発新幹線で越後湯沢駅に向かい、あとはシャトルバスという経路です。


シャトルバスって毎回小一時間は待つイメージでしたが、今年は待ち時間ゼロでサクッと乗れました。まぁやっぱ例年より来場者少ないのかなぁなんて思いつつ。



シャトルバス降りただけで、もう帰ってきた感がすごくてニヤニヤが止まらんでしたね。マスクしててよかったわ。



ゲートをくぐって橋を渡り、オアシスエリアに着くなり、一目散にこれを食いに行きましたよ。


もち豚とハイネケンがなければフジロックは始まらないんです。

久しぶりの苗場の空気、久しぶりのもち豚の味をハイネケンで流し込むーーー。

この時点で少しジーンと来た私だよ……とうとう帰ってきた苗場に……



そして腹ごなしも終わったところで、まず向かったのはグリーンステージ。

フジロック最大のメインステージですね。


この日は本来ならBLACK PUMASもグリーンステージ出演予定でしたがキャンセルとなってしまいました……

フジ出演をきっかけに知って好きになったアーティストだったので、すごい楽しみだったんですが…….まぁ仕方ないです。


それはそれとして。

この日、苗場に帰ってきて一発目に観たのはこの人たちです。








The HU


今年のコーチェラの配信を見てて、なんかイカれたバンドがおるなぁと引っかかったのが観ようと思ったきっかけです。

いやぁ、低音とホーミーの相性が抜群で、生で聴くと圧が全然違いますね。思わず爆笑してしまうカッコよさ。冒頭1曲聴いただけでバチクソ心掴まれてしまいました。

衣装がバッチシなのも好感持てますよね。どこにそのエレキ二胡売ってんの?みたいな。

余談ですが、最近妻が大相撲にハマっているせいで、メンバー全員が力士の親戚に見えてしまう呪いにかかってしまいました。

四股名、持ってんだろ?






すっかりファンになっちまいましたが、しかしこの日は他に目的があったので2〜3曲で退散。いや観たかったよフルで……



グリーンを後に、向かうはフィールド・オブ・ヘブン。



ところ天国、早くも川遊びする子供たち。気持ちよさそう。


横目に見ながら、ホワイトステージ前からボードウォークへ。


去年から無くなっている木道亭の跡には、DNA螺旋的なオブジェが。写真撮らなかったけど、これ夜めっちゃ綺麗でしたよ。


そして天国への扉。ちょっと表札が変わった?



この日のヘブンのトップバッター、私が観たかったのはこのバンドでした。




踊ってばかりの国

2ndアルバム「世界が見たい」がめちゃくちゃ好きで、以降ずっとファンなんですが、最近ちゃんと追いかけれてなかったんです。

フジロックに出るってんで、最近はどうなのよ〜と最新アルバム「moana」を聴いたんですが、もうこれが大名盤で。



そんなこともあって今回めちゃ楽しみにしてたんです。

や〜よかった。The HUを先に齧り観たとはいえ、実質の私のフジロック最初のステージが彼らでよかった、ほんと。

Vo.下津氏は歌うまいっすね〜まじで。
楽器隊ももちろん最高でしたよ。
曲が圧倒的にイイので、大変気持ちよかったですね。大名曲「Boy」も聴けて大満足です。
昼間のヘブンで見るには最適のバンドでした。


そのあとは大急ぎでレッドマーキーへ。
No Busesが観たかったんですが、残念ながら最後のジャカジャーンのとこしか観れず。


そのあとは腹ごしらえにぞうめしやのタコライスを食べ食べ。



そうそう、座ってタコライス食ってたら苗場食堂でルーキーズ・ア・ゴーゴーが始まったんですよね。



downtだったんですけど。
すごくオルタナしててよかったですね、ちょっと今後応援していこうと思います。


youtu.be





さて、昼を食ったら次はホワイトステージです

THE NOVEMBERS

ノベンバです。
正直、アラサー男子で音楽好き、バンド好きです!って言うんだったら当然履修済みですよねノベンバ?と言っても過言じゃないと思うんですが、どっこい私はちゃんと通っておらず……

ちょこちょこ好きな曲はありつつ、ファンとまでは言えないぐらいの温度感で気にしていたバンドなんですが。

Vo.小林氏が、ex.BOOM BOOM SATELITESの中野さんとTHE SPELLBOUNDというバンドを組んだんですよね。
で、昨年のフジロックにそのバンドで出演。
ブンブンも好きだったので予習なしで配信を見たわけですが、これがめっちゃ良くて。
個人的には'21のベストアクトでした。小林氏の歌声の力がすごかったんですよね。

youtu.be


そういう体験があったので、じゃあノベンバはどうなのよ、と。
何様目線で観に行ったわけですが、やっぱすごかったですわ。
シャウトがうまい。スクリームって言うんですかね、あの南国の鳥ですか?みたいな高音出すやつ。圧倒されました。
曲をあんまり知らなったんですが、全然問題なしでしたね。



ノベンバの後は、またレッドマーキーに戻りまして。


Night Tempo


我らがナイトテンポ大先生を観劇。
大先生は初日と2日目の2回、レッドマーキーに立ったわけですが、
この初日は"Ladies In The City Live Set"と題したステージで、オリジナル曲をメインにやってくれました。

途中、ゲストボーカルにex.Maison book girlの矢川葵さんを招いて、新曲を3曲初披露。
年末にはこの新曲がリリースされるとのことで、ファン諸君は首を洗って待ちましょうね。

そしてスペシャルゲストはまだまだ止まらず、

BONNIE PINKアネキ(!)と野宮真貴アネキ(!!)が登場。

オリジナル曲「WONDER LAND」「TOKYO ROGUE」はもちろんのこと、
言わずと知れた「東京は夜の7時」までもやってくれました。


粋なことをしてもらって楽しんだ後は、またホワイトステージへとんぼ返り。


D.A.N.


ダンです。私は彼らの大ファンで。なんせ1枚目のアルバムは10年代後半のベストアルバムに数えられる名盤だと思ってます。

D.A.N.

D.A.N.

  • D.A.N.
  • エレクトロニック
  • ¥1833

以前2018のフジロックレッドマーキーに出てくれた時も見たんですが、そのときは3人でした。
今回はサポートとして、なくてはならないぐらいの存在感を示す小林うてなさんも出演。

最高でしたね、Vo.櫻木氏の歌が以前見た時よりも格段にうまくなっていたと思います。

最新アルバムからその名のとおりアンセムの「Anthem」はもちろんのこと、

youtube.com

1stから「Native Dancer」なんか最高でしたね。

youtu.be


好きなバンドがパワーアップしていくのをリアルタイムで追えるのは楽しいです。




さぁ、この日はダンのあとはしばし休憩。

Jonas Blueの音漏れを聞きながらハイジカレーを食うなどして、
来たる本日の目玉アーティストに向けて英気を養っておりました。




しかしずっと雨が降らなくてピーカンだったもんだから、体力はめちゃ奪われましたね。

このときすでに6~7本はスポドリを飲んでたんですが、ほとんどトイレに行きたくならず。

摂取した水分ほぼすべて汗に変わってたんだろうなってぐらい、暑かった……。




さてさて、ダンが7時に終演してから、10時まで3時間の休息をとり。

私はホワイトステージの前方に陣取りました。

今日のすべてはこのアクトを見るためにーーーー。




Bonobo


ボノボ
もうね……言葉にならない。活字に起こすことすらナンセンス。
VJもすごく美麗で、ただそれ以上に圧倒的に美しい音楽たちに飲み込まれました。

2017年のフジロックのときも、同じくホワイトステージやってくれたボノボですが、
当時私は彼のことをよく知らず、「うーん、ヒゲモジャでゴツいおんちゃんで、名前がボノボでしょ……なんかハードロック系かな」
なんてわけわからん偏見があって、観なかったし予習もしなかったんです。

ところが後にアップロードされた「Kerala」を見て、なんじゃこりゃ!めちゃええやん!とたまげたわけです。
youtu.be

この、後から良さに気づいたときの、「なんであんとき観なかったし!」という悔しさ……わかるひとにはわかっていただけると思うんです。
今回はそのリベンジマッチだったわけで。しかもホワイトトリ。

本当に来られてよかったよここに……すばらしい、本当にすばらしいライブだった。
あのとき聴けなかった「Kerala」を、さらにアップグレードしたものを聴けて、私のリベンジは無事果たされました。






あんまりすばらしいアクトを観た後って、そのあと何も見たくなくなっちゃったりするものですが。

でも私はこの日もう一つ楽しみにしていたバンドがおりまして。
ボノボ終演後、レッドマーキーへ急ぎました。
深夜の部、プラネットグルーヴがスタートします。


OGRE YOU ASSHOLE


オウガです。

オウガも2017に出演していて、そのときは初日フィールド・オブ・ヘブンのトップバッターだったと思うのですが。
私はフジに2017から参加しています。そしてオウガは大好きなバンドで、もちろん見に行きました。
つまり私のフジ・ヴァージンを奪ったのはオウガなんですね。

そのとき、名曲「ロープ」の間奏で長い長いセッションをしていたわけですが、
演奏が激しくなるのに合わせて、それはもうすごい雨が降ってきまして。
いきなりフジの洗礼に遭ったと言いますか、もうもみくちゃで踊り。
そして彼らのステージが終わったとたんに、嘘のように晴れ渡ったんです。

もういきなりこれでした


そんな体験をしてしまって、もうめちゃくちゃ心に刻み込まれて。
以来、オウガは最高のバンドのひとつだなと思っていまして、今回も楽しみにしてました。

したらば、まず一曲目は「朝」。
youtu.be
このライブ動画は10分超の長尺にアレンジされていますが。

この日のフジロックのステージでは、さらにさらに長いおよそ25分、持ち時間の半分をこの「朝」に費やしましたよ彼らは。

深夜で1日の疲れが来てる中でこんなことされたら、もう魂持ってかれましたね、三途の川見えて最高でした。

そのあとは「見えないルール」をこれまた10分越え。
さらにラストは「他人の夢」。
持ち時間50分をわずか3曲で終えて、最後は自分らのツアーの宣伝だけして去っていきました。

いや最高かよ……。
毎回思うけども出戸氏の人畜無害そうな感じからこのライブパフォーマンスのギャップ、エグいよなぁ……。






かくして、私のフジロック'22初日はひとまず幕を下ろします。

観たアクトの話ばっかりしてますが、3年ぶりに参加するとやっぱりいろいろ変わってまして。

ホスピタリティエリアのイエロークリフなんかはすごくありがたかったですね。
でかいモニターがあって、配信をそこで流してくれるので。帰りがてら晩飯食べつつ、トリのアクトをゆっくり座って観る、なんてことができたわけですね。

あと、アヴァロンが最奥のステージになってるのもびっくりしましたね。
今までホワイトとの音被り問題があったので、かえってこの配置のがいいんじゃないかなと思ったり。

もっと道中の写真も撮っとけばよかったな~……



ではでは、近いうちに2日目のレポを更新しますのでお楽しみに。

苗場のトンボは人懐こいね~