チー牛がぼっちでFUJI ROCK FESTIVAL '22 行ってきたよ(2/3)

カイワレです。



フジロック'22レポ、今回は中日の7月30日を書いていこうと思います。


昨日、つまり初日7月29日は、悠久の時を超えて苗場に帰ってこられたことがうれしくてうれしくて……

ボノボに涙してオウガに殺された、そんなフジ初日を過ごしたわけですが。





FUJI ROCK FESTIVAL '22 中日7/30》



2日目、この日も晴天。

めちゃうま


朝食にキャンプサイトで牛すじ丼、イエロークリフでガーリックシュリンプなど食べながら。

写真の明るさ見てもらえばなんとなくわかると思うんですけど、とにかくピーカン、この日も日差しが強い。

例年かならず雨が降るのがフジロックなんだけども、雨降りそうかな~なんて気配もない。


暑い。


テントがサウナ状態になって暑すぎて、外に出たら出たで日差しがキツくて。

昨日もずっと晴れてたのに、今日もか、朝からしんどいな~と思いながらモソモソ朝飯食ってました。





実は昨日、楽しんでいる裏ですごく悲しい出来事がありまして。

まぁキャンセルの話なんですけど。





SAY SUE MEがまさかのキャンセル。


私、今回のフジロックで一番楽しみにしてたのが彼らだったんですよ正直。


youtu.be

この曲なんて、聴けば5秒で「好き!」ってなるに決まってんじゃん?


つつましやかで柔らかなヴォーカル、主張しすぎない楽器隊、それから素朴なルックスも含めて。



youtu.be



おとなり韓国のバンドだから、ほかの洋楽勢よりはフジ以外でも観る機会あるかもしれないな、とは思いつつも。

フジで観るからこその特別感はやっぱありますよね。

それが観れなくなってしまって。誰が悪いわけでもないコロナのせいなんだけども。

そうなると、スケジュールに穴が空くわけですね。

真ん中らへん。



それにこの暑さ。

なんぼギリギリ20代とはいえ、日ごろ運動してない人間が昨日1日歩き回って今日も明日も歩き回ろうというんですよ。

しんどいのなんのって。


(セイスーミーが観れないなら……)



んっ?




おっ?




おお~~~っ。




ということで、この日は午前中にデイドリーミングでごろ寝することにしました。


ドラゴンドラ、乗ったことありますかフジロッカーのみなさん。

ただのゴンドラじゃないんですよ。”ドラゴン”の名を冠してるのは伊達じゃない。

ひとつのアトラクションとしてめちゃめちゃ楽しいんで、まず乗ってみてください。


で、山頂は下よりもいくらか涼しいです。

今回みたいな晴れまくる日には、ここにきて涼むのが一番でしょうね。



それから、この場所は子連れフジロッカーにもおすすめですね。

子供向けコンテンツもあるし、だだっぴろい原っぱで人が少ないので目も行き届きやすい。

トイレも仮設じゃないし使用者が少ないので清潔ですしね。

ハライチの澤部さんが、ここで普通にパパしてるのを見たことあるぐらいです。





既にガタが来ていた私、ここで小一時間の仮眠をとりました。

目覚めたあとは、山頂レストラン「アルム」でお昼ごはん。

ちゃんとした屋根と壁と椅子と机、めちゃありがたい


フジロックっていろんなカレーが出てますけど、アルムのカレーもかなり美味いですよ。





さてさて。

2日目午前中にしてだいぶ疲れていた私ですが、午後から雨予報で涼しくなりそうなのもあって下界に降りました。

少しだけレッドマーキーに寄って、SAY SUE MEの代打のHelsinki Lambda Clubをチラ見。



なんだか悲しくなったので(ヘルシンキはなんにも悪くないよ!)、そそくさとフィールド・オブ・ヘブンへ向かいます。







toconoma


トコノマです。


おととし2020年のフジロックが中止になったとき、「Keep On Fuji Rockin'」ってことで選り抜きアクトの配信がありました。

そのときに見た彼らがすごくよかった。楽しそうに演奏するし、観客の反応を受けて少し涙してるような場面もあって。

「いい」バンドだなぁと、ほっこりさせられたんです。ライブ観たら楽しいだろうな、と。


期待通り、最高にハッピーな空間を演出してくれました。

gt.石橋氏のカッティングが軽やかで気持ちいいのなんの。

「俺たち、インストバンドで歌詞がないので、歌始まらないな~ってずっとイントロだと思ってると踊り損ねるんで、適当なとこで思い切り踊ってください」

なんてMCもあり、とにかく躍らせてくれる幸福の空間でしたね。ヘブンにふさわしい。

youtu.be


(後からwiki見て知ったけど、この人ら普通に社会人やりながらこのクオリティのバンドしてんの?ヤバない?)





そんな激ハッピー空間の後、急いでレッドマーキーへ向かいました。

ヘブンとレッドは遠いよぉ……。






GRAPEVINE



バインですよバイン。グレイプバイン

私、バインは邦楽勢では5指に入るくらい、大好きなバンドです。

トコノマをギリギリまで観て、這う這うの体でレッドにたどり着いたときには、大名曲『風待ち』が聞こえてきました。

youtu.be


Vo.田中氏、歌声が若いころの少しニャンニャンした声よりも、今かなり渋くカッコイイ声になってるので、当時の「風待ち」も今のライブで聴くとまた味わいが違いますよね(昔の声ももちろん好きですけども)。

2017年のフジロックにも来てくれていて、そのときもレッドマーキーでした。


いやはや、にじみ出る田中氏のエロス、色気は何なんでしょうなぁ……ああいう老け方したいよね。

相変わらず最高のライブをしてくれました。大好きな『Alright』も演ってくれて、途中からの観劇でしたが大満足。


youtu.be

夢は叶ったっけなぁ
仲間はどうしたっけなぁ
いざ 青春の二次会のスタート

歌詞がいいよねバインは……。





さて、レベルの高い合格点を超えるライブをオールウェイズ出してくれるバインを観たあとは。



東京スカパラダイスオーケストラで踊り狂うぞ~~と思ってましたがそんな余力はなく、

グリーンのすみっこで椅子に座ってぽへーっと眺めてました。笑



ここで体力温存したかったのは、俺はスカパラではなく、この次の目玉アクトで踊り狂うのだ……という強い意志があったからです。





FOALS


フォールズ!!


最高。最THE高。

最新アルバムから『Wake Me Up』で始まり。ほんとはもっと大きな声で「Oh! No!」「Wake! Me! Up!」の合唱したかったのが悔やまれるところですが、一気にボルテージ上がって最高。

『My Number』『2001』『In Degrees』の流れも私にぶっ刺さって最高。

前方モッシュピットで観ていたのですが、ラスト2曲『What Went Down』『Two Steps, Twice』の時なんかはもう最前がかなりのカオス状態で最高。

youtu.be
(これはコロナ前の2016年でしかもオオトリだったレディングの映像なので、フジより演出が派手ですが……でも体感的には同じくらいのカオスで最高でした)


ブチ上がるという意味では、昨日のBonoboとは少し違う方向で最高でした。

この日のベストアクトですね……最高。


(『Spanish Sahara』でしゃがまされた(?)ときに足首が死んだのだけは許してない笑)







息も絶え絶え、「最高だったァ……」の独り言が止まらない中、お次はレジェンドの登場。



JACK WHITE


たぶん、この世で最後の「ロック・ギター・レジェンド」になるのでしょうね。

ギターがすげえのはもう言わずもがなです。が、この日はボーカルもすごかった。

え、ジャックってこんな声出んの!?こんな歌えんの!?って驚愕でした、喉もギターかあんたは。


……正直に白状しますと、実はそんなにジャック・ホワイトの作る曲にピンと来てなくてですね。

これは完全に趣味の合う/合わないの問題だけで、カッコイイしすげえ人なのはわかってます。

『Seven Nation Army』はもちろん私だって好きだし、『Lazaretto』の「Como en Madera y Yeso!」で頭ぶっ叩かれましたしね。

youtu.be


ただまぁ、熱心に追いかけるほど好きでもなかったんですよ。

それがこの日のステージでは、なんだかすげえ気迫と熱量を感じて、
「そんなに好きでもないんですよヘラヘラ」のぬるい温度感なんて吹っ飛ばされましたね。


レジェンドがレジェンドたる所以を見せつけられました。





ちょうどその『Lazaretto』を聞き終わりながらホワイトステージへ。

ジャック観てたかったですが、この日はあの人の復活を見届けたい気持ちもあったんです。






Cornelius


小山田圭吾氏です。

いろいろあった。いろいろあったよ……ほんとに。


昨年2021年のフジロックのMETAFIVEも、ある意味この人のあの問題のせいであの編成になったようなもんですからね。

結果的に今TESTSETが軌道に乗ってますが。

私は彼を擁護もしないし叩きもしません。叩き方がおかしかったと思ってますがデリケートな話だったことには違いないし、ここではそんなにあの問題に触れません。

ただ、やっぱり彼の作る音楽が、紡ぎ出す世界が、素晴らしいものであることに変わりはない。

相変わらずDr.あらきゆうこ氏を酷使するスタイルでしたが笑、とてもいいライブでした。


『環境と心理』をコーネリアスVer.でやってくれたのには少しじーんと来てしまいましたね……万感こもってる感じで。

youtu.be






なんだかしんみりとした気持ちでホワイトステージを後にしました。



しかし!まだ!プラネットグルーヴが待っております。



夜食など食べ食べ。

待っていたのは今回2回目の登場、我らが大先生です。






Night Tempo

ナイトテンポです。この日は「昭和グルーヴDJセット」という演目。

演目だけでわかる最高の時間。


深夜でみんなお酒も回って、レッドマーキーは阿鼻叫喚状態でしたね。

「俺はなんで北酒場で踊っているんだ……?」という前後不覚状態に陥り。





ちょっとコロナ的に合唱が怖くなったので、オメガトライブ『君は1000%』を聴いたところで退散。





しかしこのセットリストをレッドマーキーでってのはまたすごいですよね。



ナイトテンポ氏の昭和グルーヴ、すごく好き、最高なんですけど……

なんかスナックのカラオケか?職場の飲み会の二次会か?とか一瞬よぎってしまうと、どうしても萎えちゃいますね。
苗場で?わざわざ?みたいな。

観客のほうも、カラオケ的な、「もっと歌える曲かけろ!」的な雰囲気を途中からどうしても感じてしまう自分がいて、そうなるとちょっと覚めちゃうんですよね……。

なんて後からブーたれつつ、でもしっかりばっちり踊りまくって2日目最高の〆と相成りました。

youtu.be






これにて2日目終了。

午前中~昼過ぎにかけてゆっくりしてたにもかかわらず、もうカイワレの土踏まずは崩壊寸前。

おじいちゃんみたいによたよた歩きでテントにたどり着きましたとさ。



結局この日も雨なんてほとんど降らずに晴天・晴天・晴天。

暑いのなんの……日焼け止めを貫通する日差しで腕は真っ赤っかになってしまいました。

連日の疲れからすぐに寝てしまった私ですが、これがなんと大誤算!!


はたしてウンドーブソク・マンことカイワレは、明日最終日を乗り切ることができるのか!

次回、「カイワレ、死す。」デュエルスタンバイ!



人懐こいにも程がありませんかトンボくんよ。