チー牛がぼっちでFUJI ROCK FESTIVAL '23行ってきたよ(2/3)

2日目です。




2日目も快晴。テントの中は6時半にはサウナ状態になり始めて、暑さで起こされました。微妙に寝不足です。
来年は絶対に日陰を奪取してやると誓う朝。



FUJI ROCK FESTIVAL '23 二日目 7/29》


初日は愛してやまないストロークスのライブを観た後だったので、ちょっともう帰ってもいいんじゃないか、2日目以降をピュアに楽しめるんだろうかというぐらいの余韻に打ちひしがれながら寝たのですが。

暑さに起こされて、苗場温泉に並んで汗を流し、みんなといっしょに歯ブラシをシャコシャコして。

そんなことしてるとだんだんフジロックの朝を実感して、元気みなぎってきました。

なんかあの、朝にキャンプサイトでみんなダルそうに歯磨いてるの、いいですよね。

朝からイエロークリフでモツ煮丼とビールでスタミナ補充。最高最高。



2日目はホワイトとヘブンに用があったので、早めに起こされたのはかえって好都合。余裕を持ってホワイトステージへ向かいます。


道中、新キャラを発見。ゼルダの伝説を絶賛プレイ中だったんでライクライクみたいだなァなんて。




似てるよね?








フジロックのいいところといえば、道中がただの移動にならないロケーションの良さもひとつありますよね。

キッズランドを微笑ましく横目に、オーナメント輝く木々の間を歩いていくのが気持ちいい。


ところ天国と浅貝川。暑いんでもうこの時間からまぁまぁの混み具合。昼過ぎには激混みで完全にガンジス川でした。






ちょっと早めの昼飯はところ天国の豚丼。普通のやつ頼んだつもりでしたが、キーマとしょうが焼きも乗った三種丼がサーブされてきました。めっちゃウマかったんで無問題。



さて、腹ごなしをすませて2日目の一発目はホワイトステージ、正直に申し上げますと冷やかしというかミーハーな下心でこの方達をチラ見。





Chilli Beans.

すいませんほぼ最前とはいえ端っこにいたのでロクな写真撮れてないのですが。

フレッシュで可愛いガールズバンドですね、とまとめるのは簡単ですけど、なかなかどうして曲が良くて。

若者ウケしそうな歌詞とメロディのフック(いないやいやいやいや、とか口ずさみたくなりますよね)、キュートなルックス、のわりに意外と乾いてジャキジャキしたサウンド

リンク貼った『Lemonade』見た時、絶対バズるやつやん好きになってたまるか(?)と思ってたんですが、結局なんかちょっと気になっちゃってて。

この日も暑くてよく晴れた夏空に合う爽やかさでよかったです。



そんな感じで清涼剤をチラ見した後、ボードウォークを歩きます。


なんぞや新しくできたマントラ模様の描かれた真っ白なトンネルを潜ると、ヒラヒラ布が舞う奥に真っ白なおばけがいっぱい。
さっきのトンネルは黄泉の穴ってことですか?と思いながら。やっぱりテイラー・ホーキンスの件があったんで追悼ってことなんでしょうな。
そういえば西城秀樹が亡くなったときのやつでプチ炎上してたこともありましたね。それを踏まえてポップなかわいいおばけにしたってことなんでしょうか。なんつーかなんでもシェアされて外野がヤイヤイお気持ち表明できてそれが可視化されるってのも考えモノですね。

それはそれとしてかわいいおばけたちでした、速攻でLINEのアイコンにしました。



そのさらに奥、木道亭は森のピアノに。

木道亭好きだったけど、時に観客が多いとボードウォーク塞ぐこともしばしばだったし、一般の人も参加できるこれのほうがいいのかも。



ゲートをくぐってフィールド・オブ・ヘブンに到着。ちょっと今年のゲートが質素すぎて……あのゲート結構大事だよね?!と思うんですが……



もうこの時点でかなり暑かったですが、ヘブンまで歩いてでも見たかったのはこちら。




優河 with 魔法バンド


ね〜もう最高でした。
少し予習はしたんですが、この手のアーティストに深い予習はいらんやろと思ってかなりニワカ状態で臨みました。

代表曲のこれしか聴き込んでないレベルで↓


したらば、なんか生バンド生演奏だからか、音源で思ってるよりずっと腰にくるスモーキーな色気ある音を鳴らしてて、すごい好きになってしまいました。ただのいい声シンガーにとどまらないというか。

そんでまたこれがヘブンのよく似合うアーティストでしたね、また次は夕暮れ時のヘブンで観たい!




優河で魂の洗濯をしたあとは、グリーンステージへ戻ります。





BENEE

(グリーンのビジョン、昼間撮るとジャミジャミするのなんなんでしょうねぇ……)


ベニーは予習ですごく好きになったアーティストのひとりですね。

渋さのあるいい声ながら、ポップな世界観の出立ち。
ハイテンションというよりは聴かせる曲が多いけども、どこかユニークなメロディライン。

いいですねぇと思ってたら、フジロック前に出したシングル『Green Honda』がバッキバキのエレクトロポップでこれがまた最高だったんで、めちゃ楽しみにしてました。でもって期待通りにブチ上がりました。

ていうか来日前にホンダの名前を出すのはあざとくない?とか思ったりもしてたんですが。

なんとステージ上に現れたベニーが着てたのは、遊戯王の真っ赤なTシャツ!?

しかも途中でハケて着替えてきたなと思ったら、日本代表のユニフォーム!!??




かなりファンサ精神にあふれたパフォーマンスで見てる人みんなニコニコ。

そしてミニスカートをひらひらさせながらステージ上をあっちに行ったりこっちに行ったり、ステージから降りて観客とハイタッチしたり、ころころ表情を変えながら妖精のようなパフォーマンスで観客を魅了。私もすっかり心奪われてしまいました。


代表曲のこれの男声パートでシンガロング求められたけど全然歌えなかったのだけマジでごめん……それだけが後悔。


や〜楽しかったな〜〜。





そのままグリーンに残って、お次はこのバンド。






羊文学

なーんか……デッカいバンドになりましたねぇ……という感慨。結構な人が入ってたんじゃなかろうか。

この日はメンバー全員真っ黒衣装で気合い入ってる感じの出立ち。バックスクリーンも使わずに真っ黒で、演出らしい演出は照明のみの硬派なステージング。ボーカル塩塚モエカのビジュアルが大爆発でした。もともと美人だけど、なんか美人度めちゃくちゃ跳ね上がってたな。

すごく楽しみにしてたんですが、なぜかあんまり盛り上がれなくて、そそくさと後ろに下がって椅子で座り見。
してたら、いつのまにか寝落ち。単に私の体力がなかっただけ……。

大好きな『光るとき』が聞こえてきたあたりで目を覚ましました。



次があったので、最後までは見ないでホワイトステージへ移動。歩いてたら目が冴えてきましたよ。





TESTSET

TESTSETもめちゃ楽しみでした。なんたって「緊急事態のMETAFIVE」以来でしたからね。

直前にフルアルバムをリリースしてたんですが、これがまためっちゃ良くて。1曲目からこんなかっこいい。


白根さんと永井さんが作った曲も入ってて、よりバンドとしての一体感が出てきたところでしょうか。EPだけだと見えづらかったバンド像がくっきりしてきたというか。

そして単に人数が減ってますから、その分ソリッドなサウンドになった印象です。

でもいい意味でやっぱりMETAFIVEの残り香を感じるのは、さすがまりんと言ったところでしょうか。


そんでライブも最高でした。さすがのキャリアあるメンバー、安定感あるのにバキバキで最高でした。白根さんの跳ねてどんどん引っ張っていく感じのドラム、好きだなぁ。

終盤、ドッ、ターン!!「パラ!!」でめちゃくちゃテンション上がりました。METAFIVEの曲ですがはちゃめちゃに好きなんですよこの曲!!

(LEOがイントロで何回も「いくわよぉ〜」ってオネェな煽りしてたの何だったんだろう。めっちゃ笑ってしまった)


大満足。
幸宏さんご存命のうちにMETAFIVEを一度は観たかったですが、それはもう叶いません。寂しいことだけれど、でもTESTSETはもうMETAFIVEの代用品ではないという気概を感じました。リリースペース落としてもいいからライフワークとして長く続けてほしいな。

しかしどうやったらまりんみたいな謎の色気ある枯れ方ができるんだ……。






ホワイトステージはもう夕暮れが始まってきて、暑さは残っているけど涼しい風が吹き始めてきた、そんな時間です。




CAROLINE POLACHEK

おキャロ〜。

彼女の最新アルバム、間違いなく各種媒体AOTY'23にノミネートされるでしょうね。そう確信するぐらい、少なくとも私は挙げる、それぐらい好きなんですよ。

Desire, I Want to Turn Into You

Desire, I Want to Turn Into You

  • キャロライン・ポラチェック
  • インディ・ポップ
  • ¥1528

このアルバム、ずーっと聴いてられる。アルバムとしての完成度が高いから飽きがこない感じがある。

独特の……なんというかエスニック?ワールドワイド?なメロディラインだったり、曲によってはフラメンコ取り入れてみたり、

だけど歌声が強いんでブレないというか。
うーんなんか私の語彙力ではうまく書けないな、とにかく聴いてみてほしいんだけど歌がとにかく上手い、声域が広くて高音がエグい。

期待値がかなり高かったんですが。

ステージにカウントダウンとともに登場、『Welcome to My Island』を披露。その後、「私のコンサートへようこそ!」と言いながら声つまらせて涙ぐんでるんですよね。




実際、この後が入場規制起こすことになるVaundyだったってこともあるかもしれないですが、ホワイトステージは結構な人数が入ってて。

後から知ったんですが、彼女は6歳まで日本在住だったそうで。

日本でホワイトステージほぼ満杯のライブができることに感慨深いものがあったんでしょうね、ライブ中なんども感極まってる様子でした。

なんかそんなに喜んでもらえると、観てるこっちもあったかい気持ちになりますよね。


そういうところでの感動もありつつ、まぁなんと歌の上手いことか。こんな歌上手い人見たことないって思ってしまった。
音源聴いてると「こんなのライブで歌えんの?」って思っちゃうくらいなのに、ま〜スルスルと歌うこと。

それと、彼女のパフォーマンスの特徴のひとつに、独特のコレオグラフがあると思うんですけど、手足が長いんでこれがまた映える映える。

途中、踊りが静かになるタイミングでトンボが彼女の手に何度も止まって。空気読み過ぎなんだよなあのトンボ、完全に演出の一貫になってたな。



さらになんと、レッドマーキーでの出番を終えたばかりのWeyes Bloodがサプライズ登場!!
他のライブでの共演があったので少し期待していたとはいえ、まじであると思わなかったんで爆上がり。フロアも大歓声。美声が2人で耳がえげつなく幸せでした。


だんだんと暮れゆく夕焼け空も相まって、最高のステージでした。今年の私のベストアクトは彼女ですね。



さて、この後はグリーンステージでELLEGARDENレッドマーキーSLOWDIVEを観る予定だったんですが。

この日見たかった深夜アクトがあって、体力温存で一休みすることにしました。

前にもこの2組はフジの同じステージで観てたのもあったし、やっぱ夜のところ天国がまた居心地よくて動きたくなくて。




また豚丼食ってます。今度は普通のやつ。子供舌なんでこれほんと好き。

それと石垣島ソウルフード、八重垣そば。これもさっぱりうまかった。

ほんとはこのときハイジカレー食おうとしてたんですけど、ここも朝霧食堂も列の長さが半端なくエグくて諦めました……。


今年のフジロックは完全キャッシュレスを謳ってたわけですけど、2日目も半ばにして↓

この通知ですよ。

電子決済システムに通信障害が起きて、まともに端末が通信しなくて時間かかりまくり。現金のほうが早いレベル。特に混み合うオアシスとオレンジコートあたりが酷かったみたいです。

実際、どこのごはん屋もめちゃくちゃ並んでましたが、それよりポカリのところにめちゃくちゃ長い列が出来ちゃってて。

給茶コーナーも早い時間で品切れ、水も品切れ、飲み物買うにも長蛇の列、現金なんて持ってないし、これかなり危ないんじゃないか熱中症続出なんじゃないか?!というレベルでしたね。

「超気持ちいい」を謳っておいてのこれはお粗末だなぁ……なんて思ってたんですが。

フジロックに限らずロッキンでも、この通信障害には頭を悩ませてるみたいですね。そもそも、大型フェスのようにここまで局所局時的に通信が集中することに対応できるところがほとんどないみたい。
来年は改善されてることに期待です。




閑話休題




Vaundyの音漏れを聴きながらところ天国でゆっくりした後、

ハイネケンを注入しながら待っていたのは本日ホワイトトリ。






Louis Cole



最高最高最高!!!
めっちゃ笑ったしめっちゃ踊った!!!


耳の遅い私は、フジロックのラインナップ発表まで彼の存在を全然知らなかったんです。なんならアー写がチャラくて聴く前はなんか嫌いだったくらいなんですけど。

そのクソデカグラサンなんなん?


試しに聞いてみたこれが最高で。なにこんなにユーモアハッピーセットなのにそんなかっこいいドラミングでこんなかっこいいホーン隊でナニソレ!?


どハマりしまして。

絶対に観る!!!と決めてたんですがほんと観てよかった。なんかステージ上の全員がずーーーっとふざけてんですよね。ルイスはお馬さんに乗って登場して、いきなりチャルメラ弾き出すし。コーラスのレディたちも全員馬乗ってるし。なのに演奏パーぺキでたまらん。なんかあんな幸福ダンス空間がこの世に存在するとは思ってもみなかった。

あと、ホーン隊は日本人の選抜メンバーだったわけですが、ちゃんと全員にソロパートが設けられていて、ルイスの楽器隊に対するリスペクトみたいなのしっかり感じられたのも良かったな。


いやぁ〜〜何回でも観たい。最高だった、また来日してくれ!!!



ほーんとに楽しかった、余韻も冷めやらぬ中、私の足はレッドマーキーへ向かいます。



楽しみにしてた深夜の部です。(今年の深夜の部、充実し過ぎやねん)






TSHA


ティーシャも予習でガンハマり。

いいよなぁ、すごくいいんですよ。

今回はバンドセットということで、DJ卓ではなく、ベースを担いで登場。


あのビュンビュビュビュン言ってるのが303の音ですよね?いわゆるアシッドの?あれ大好きなんだよなぁ上手に使ってると思うんです。

深夜テンションでぶち踊りました、最高。

大好きな『SISTER』も『Dance In The Shadows』も聴けて大満足。






本当はROMYまで見たかったですが、ルイスからTSHAまで踊りっぱなしでへとへとに力尽きて断念。The xxがめっちゃ好きな流れでROMYも好きだったんで、体力残ってれば踊りたかったなぁ……。


帰り際、賑やかなパレスをパシャリ。やっぱあるとないとで全然雰囲気違いますね。結局今年は行かなかったけど、来年こそはクリスタルパレス行きたいな。








2日目はこんなところでした。なんか優河から始まって、女性アーティストの魅力にぶん殴られ続けた一日になりましたね。TESTSETもルイスも最高だったんですけども。キャロラインがめちゃよかった感動した……。

そしていつの間にやら後半戦に突入。2日目夜はいつだってもう終わりを感じて寂しくなりますね。哀愁を感じながら就寝しました。




……遅筆すぎてもうサマソニが始まろうとしています……3日目分もそのうち更新しますので、ぜひ読んでいただければ。

ルイスを終えてホワイトからの帰り道の一枚


初日はこちら↓